「キィィ……ン!」
だが、神の体は固く……私の手が痺れるだけだ!
「お前は……神剣の使い方を知らぬようだな。神剣はこうして使うのだ!」
神がそう言った直後!長さが2mはあるだろうか……光り輝く大剣が雷光の中から現れた!
「『滅』……剣!」
神が剣を握りそう言葉を発した瞬間、私は背筋が凍るような感じがしたのでシェルフィアを抱えて遠くに転送で逃げた!
「ゴォォ!」
神が剣を振りぬいた先……数km先まで空間が抉れて消滅していた!一歩間違えれば死んでいた!
「神剣は……神術のエネルギーを吸収して発する事が出来るのか!?」
私は咄嗟にそう判断した。さっき神を弾いた時は、治癒を使っていた。その時のエネルギーを吸収していたのだろう。
「ルナさんっ!危ない!」
シェルフィアの声!?
「ズシャッ!」
「キャァァ!」
振り向いた瞬間……私を庇ったシェルフィアが斬られた!肩から腹部にかけて容赦無く!
「貴様ぁぁ!」
神をシェルフィアから遠ざける為、渾身の一撃を放つ!だが、神はそれを転送で避けた!シェルフィアは!?
「シェルフィアー!傷は……深い!わたしが治癒するから……ルナは神を食い止めて!」
リバレスが瞬時に元の姿に戻り、治癒を始めた!何という事を!
「よくもシェルフィアを!相手が神であろうが関係ない!彼女を傷付ける者は殺す!」
私の意識が……『俺』へと変化する!既に俺はエファロード4段階であるというのに更なる力が溢れてきた!
「始まりの神術『光』……を剣に乗せる!」
俺は、神剣に最強の神術を注ぎこんだ!そのエネルギーで、雨は蒸発し……雲は消され……雷が吸い込まれた!
「そうだ……それでいい。お前が全力で来る以上……我もそれを力の限りで迎え撃つ!」
神も神剣を構える。注ぎこんでいるのは同じく『光』!俺と神の間にはどんな物質も存在しえないだろう!
「キィィ!」