『……ルナさん、きっと……私の為に涙を流してくれてるんですね。私も……あなたと過ごした事……考えたら……やっぱり泣けてきますよ……もっと一緒に生きて……今まで以上の幸せがあったんじゃないかって……戦いも終わって……一緒に暮らして……ルナさんの子供を生んで……でも、それは叶わない事……贅沢過ぎる夢』
『……俺は、命をかけて……100年でも、1000年でも、一生をかけてでも君の……いや、フィーネの『魂』を見つけ出すから!』
『……あなたが迎えに来てくれる日まで……それまで……私は、あなたを愛し続けて待ってます。私の……ルナさんへの想いは永遠に……あなたに出会えて本当に良かった』
「永遠の心は……どんなものよりも強く……幸せな未来を
創り出す為にあるんだ!」
私は、声を限りに叫んだ!悲しみはもう十分だ……ここから新しい幸せな明日へ歩み出す……その為に私達はここにいる!
「ルナさぁぁーん!」
シェルフィアは私の胸に倒れこんだ。精神力が限界を超えたんだろう。でも、私の心に不安は無い。心を信じているからだ。目覚めたら伝える言葉があるんだ。
〜結ばれる心〜
夜になった。空は半分が雲に覆われて、残りは月と星が私達を照らしている。村の窓からは明かりが漏れ、まるで地上の星のようだ。ここにあるのは、優しい光と……私の腕の中で眠っているシェルフィアの寝顔……
「ルナ、さん」
冬の空気が冷たく私達を包んでいる中で、シェルフィアは静かに目を覚ました。
「おはよう……フィーネ。そしてお帰り!」
私は心の底からの優しさと愛しさを表情に出して……微笑んだ。
「ルナさん、ルナさんっ!」
私の顔を見た瞬間、首に抱きついてくる!間違いない、フィーネの心は完全に戻ってきたんだ!
「フィーネ!」
「ルナさん!」
抑えていた感情が洪水のように堰を切って溢れ出す!
「んっ!」
私達は夢中でキスを交わした。会いたかった!ずっと……ずっと!
寂しかった!悲しくて……辛くて!