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『新生・中界計画』!

 

 司官ノレッジ!?いやそれよりも、計画の名は最悪の想像通りだ……いや、天使と魔が共に行う計画というのが想像以上だ!それに、3ヶ月後!?もう僅かな期間しか残されていないじゃないか!?

「聞きたくはないですが……詳細は?」

 まさか……いや、そこもで残虐な行為は許されるはずがない!

「……人間界を……中界として再生させる計画だ……人間界にいる人間……いや、全ての生物が殺し尽くされる!」

 その言葉を聞いた瞬間……私と兄さんとリバレスは同時にテーブルを叩いた!テーブルは粉々に砕け散る。

「そんな事は絶対に許さない!私が……いや、皆で必ず阻止しましょう!」

 私と兄さんとリバレスの思いは一つだった。天界や獄界の都合で、この世界が滅ぼされるなどあってはならない!元々、人間界は天界の都合で創ったものだろう!?天界の為に生きてきた人間が……罪の無い人間がこれ以上の苦痛を味わってはいけないんだ!魂は……みんな同じなんだ。心も変わらない。私は命を懸けて戦う!

「ルナ、そしてリバレス君。共に戦おう!俺達は、人間界を守る!そして……最後に目指す姿はわかるか?」

 私達は手を取り合った。そして、兄さんがわかりきった質問を私に問う。

「わかっています。私達が最後に目指す姿は……全ての者の幸せです。人間、天使、魔、エファロード、エファサタン、そして全ての生命にとっての!」

 兄さんとリバレスは強く頷く。その為に戦おう!しかし、その前にやらなければならない事が一つある。

「兄さん、その前に私はやるべき事があります!」

 私は強くそう叫んだ。私にとっては何より大切なもの……それを見つける事だ。

「わかってる。フィーネさんは、ちゃんと転生してるぜ!獄王が、気を遣って早めに転生させたのかもしれないな……転生して、もう19年が経ってる。彼女は、今19歳になったばかりだ。しかも、この街にいるぜ!」

 私は、その言葉の終わるか終わらないかの瞬間に、この部屋を飛び出した!翼を広げ、街に飛び立つ!兄さんもリバレスも置いて……

「フィーネ、会いたかった!今行くからな!」

 会えばわかる!探せば見つかる!私はそう信じて、夜のフィグリル皇国の空を舞うのだった!

 

〜月が照らす下で信じる永遠〜

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