俺が安堵の息を漏らした瞬間……
「ルナさーん!」
塔の入り口から現れたフィーネが俺の胸に飛び込んできた!
「フィーネ、ありがとう!君が来てくれたお陰で何とか魔を倒す事が出来た……それはそうと……リバレスは!?」
あれだけの攻撃を受けたんだ。無事な筈がない。
「やっほー!」
変な掛け声と共に、リバレスがフィーネの背中からひょこっと現れた!
「リバレス!無事だったのか!?」
俺は、嬉しくてフィーネもリバレスもまとめて抱き締めた。みんな無事で良かった。
「わたしは気絶しただけよー……それより、フィーネはよく来れたわねー?」
リバレスがくるっとフィーネの方を向いた。
「はい、私……ルナさんの事が心配で心配で……馬に乗って追いかけました。それで、塔の入り口は魔物がいっぱいだったので、森で爆薬を爆発させて魔物の気がそっちを向いている瞬間に塔に入ったんですよ!」
何という無謀さ……私は、その行動力に感心すると同時に呆れてしまった。
「ルナ!髪と目が元に戻ったわよー!」
私は、フィーネの登場で強くなり……またフィーネの言葉で元に戻る自分が可笑しくて思わず笑顔になった。
「よし!この兵器と塔を封印して帰ろう!」
私が、シェイドの死骸に背を向けてS.U.Nブラスターの封印装置を起動させた時だった!