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〜月夜〜


静寂だけの夜だった
何も見えなくて手探りで自分を探した

不安と迷いで壊れそうになる
信じられるものなど存在しない

そんな時優しい月明かりが私を照らした
心の棘が消え去るようだった

信じたくても信じられなかった
儚い夢だと思っていたから

自分をさらけ出すのが怖くて
いつも一人で泣いていた

あなたが私を照らすまでは

静寂さえも心地いい
優しい夜が訪れたから