【第九節 この星に生まれて】

 

「……ナ……ルナ」

 遠くの方で声が聞こえた。私はゆっくりと目を開く……すると!

「良かった!気付きましたね!」

 シェルフィア、だけじゃない。リバレス、セルファス、ノレッジ、ジュディアが私を見ている!

「そうか……皆で私を治癒してくれたんだな」

 私は皆の目を見た。すると、全員が頷く。

「ルナ、お前は生命力に溢れてるから完全に治癒させるには全員の力が必要だったんだぜ!」

 そこでセルファスが私の肩を叩く……私は嬉しかった。さっきまで敵だった3人が私の味方になってくれた事が……

「すまないな……セルファス、ノレッジ、そしてジュディア。私達は、今から神の下へ向かう」

 私は立ち上がった。体は完治している。私は3人に微笑んだ。

「ルナリート君……僕達は、この先で何が起ころうとも君の選択に従う事にしたんです。だって、君はエファロード……そして友達だから!」

 ノレッジは強い決意を込めた目で私にそう言った。

「ありがとう……何があっても、お前達の事は信じるよ」

 私は手を差し伸べる。その手を3人は固く握った。

「ルナ、本当にごめんなさいね。私が昔あなたにした事……苦しみを負わせた分……それ以上にあなた達を助けるから!」

次ページ