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〜海〜


海は大いなる母だ
生命の始まりはここにある

だからかもしれない
海を見つめると追憶の念に駆られるのは

日が昇って沈みやがて夜が訪れる
海の上には星々が眠る

太古から続く営みに
人が抗う術はない

人の命は瞬きに等しく
けれど母は変わる事がない

瞬く時の中で私は何をすべきなのか

感情を全てぶつけてみても
海はただ静かに見守るだけ

しかし心はやがて穏やかになる
今を懸命に生きればそれでいい

そう言われたような気がした