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 私達は誓いの口付けを交わした。

 そして、時が過ぎるのも構わず……抱き合っていた。お互いの存在を確認しあうように……

 初めて出会ってから、もう200年以上も経ったけど、ようやく約束できたね……

 私達の心は愛しさで溢れていた。こんなに心が満たされるなんて知らなかったよ……

 永遠の心と愛はこれからも続いていく……どんな苦難が
訪れようとも……

 例え、肉体が死んでも心は離れない。それも証明
されている。

 色んな奇跡があって、今私達はここにいる。

 

 結婚して幸せな家庭を作る。それを約束したんだ。

 

 だから、3ヶ月後の戦いでそれが破られたりはしない。
必ず……幸せと平和を守る!

 勿論それが天界、人間界、獄界全てにとっての平和ならば
最高だ……

 だが……私が戦うのは君の為……最後まで私の隣にいるのは
シェルフィアだよ。

 戦いがどんな結末を迎えるかはわからない。どんなものが
失われるかもわからない。

 でも一つだけ言える。

 

私には君だけがいればいい……例え、他に何が失われようとも。

 

 エゴでも偽善者でも構わない。私は一度君を失ってわかって
いるんだ。

 君は、私の生きる意味そのものなのだから……

 二度と……悲しみは繰り返させない。

 明日からはまた大変になるな。

 永遠は、『今』の積み重ねだ……大事にしなければならない。

 

 

この日の夜は……甘く激しい時が続いた。まるで時が
湾曲しているかのような……そんな時間だった。

 

 

 

 

 


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