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「(……うまくいったわー。何とか助けてくれるかもしれないわねー……それに、この女が何か企んで、ルナに万一の事がありそうだったらわたしがこの人間を殺せば済むことだしねー)」

 リバレスの『人間』への冷徹な感情を少女は知る由もなく……こうして私は、まだ名も知れぬ少女に担がれ、ゆっくりと彼女の家へと導かれていったのだった。

 

 

そう……これが、私達の始まりだったんだ。


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